入社後に後悔しないための転職先チェックリスト|短期離職を防ぐために確認したいこと
転職活動をしていると、どうしても目に入るのが、
「年収500万円以上」
「年間休日120日」
「平均残業20時間」
「リモートワーク可能」
みたいな条件です。
もちろん、全部大事です。
僕も自分が転職するなら普通に見ます。
ただ、転職エージェントとしていろいろな方の転職を見ていて思うのが、
入社後に後悔するポイントって、求人票には書いていないことがめちゃくちゃ多いです。
実際、エン・ジャパンが39歳以下のユーザー929人に行った調査では、87%が入社後に何らかのギャップを感じたことがあると回答しています。
悪い意味でのギャップとして多かったのが「仕事内容」と「職場の雰囲気」です。
とはいえ、入社する前に会社を100%理解するのは無理です。
同じ調査でも、入社前にギャップを防げたと思う人は42%。
つまり、実際に入ってみないと分からないことは普通にあります。
それでも、
聞けば分かったことを聞かずに入社して、「こんなはずじゃなかった」となるのは、本当にもったいない。
特に短期離職を経験している方は、次の会社選びをなんとなくで決めない方がいいです。
今回は、僕が自分で転職するとしても確認するであろうポイントを、かなり具体的にまとめます。
- ① 年収は「500万円」という数字だけ見ない
- ② 「平均残業20時間」をそのまま信用しない
- ③ 仕事内容は「求人票」より「実際の割合」を聞く
- ④ 「社風」は想像以上に大事
- ⑤ できれば「配属予定の上司」と話わせてもらう
- ⑥ 評価制度は「制度」ではなく「実際に昇格した人」を聞く
- ⑦ リモートワークは「制度」より実態を見る
- ⑧ 転勤・勤務地は「可能性があります」で終わらせない
- ⑨ あえて「会社の悪いところ」を聞いてみる
- ⑩ 「なぜこのポジションを採用しているのか」を聞く
- ⑪ 面接官の言葉より「一貫性」を見る
- ⑫ 口コミサイトは見る。でも信じすぎない
- ⑬ 「人事の人が良かったから」で会社を決めない
- ⑭ 内定が出た瞬間こそ、一回冷静になる
- 転職では「何を得るか」だけではなく「何を捨てるか」を決める
- 僕なら最後に「この会社の悪いところを受け入れられるか」で決める
- 入社前チェックリスト
- まとめ|会社選びで一番大事なのは「入社後をどこまで想像できるか」
① 年収は「500万円」という数字だけ見ない
まずは年収です。
例えば求人票に、
想定年収500万円
と書いてあったとします。
現職が450万円なら、
「50万円上がる!」
となりますよね。
でも、ちょっと待ってください。
その500万円、何でできていますか?
ここは絶対に見た方がいいです。
年収で確認したいこと
- 基本給はいくらか
- 固定残業代は含まれているか
- 固定残業は何時間分か
- 賞与はいくら想定なのか
- 賞与は固定なのか、業績連動なのか
- インセンティブ込みなのか
- 想定残業代込みなのか
- 試用期間中に条件が変わらないか
同じ「年収500万円」でも、中身は全然違います。
基本給と賞与だけで500万円もらえる会社。
残業を毎月20時間して、ようやく500万円になる会社。
インセンティブをある程度取って500万円になる会社。
全部、求人票上では同じ500万円に見えることがあります。
僕なら、
「残業代やインセンティブを除いた場合、最低でも年間いくらくらいになりますか?」
まで確認します。
年収は額面ではなく、
どういう構造でその金額になるのか。
ここまで見た方がいいです。
② 「平均残業20時間」をそのまま信用しない
これも求人票でよく見る数字です。
「平均残業時間20時間」
数字だけ見ると悪くないですよね。
ただ、
会社全体の平均が20時間だからといって、あなたが配属される部署も20時間とは限りません。
営業部は40時間。
管理部門は10時間。
開発部門は15時間。
全部まとめて平均20時間。
普通にあり得ます。
なので、
「御社の平均残業時間は何時間ですか?」
だけではなく、
「配属予定部署では、直近どれくらいの残業時間になっていますか?」
まで聞きます。
できれば、
- 通常月は何時間くらいか
- 繁忙期はどれくらい増えるか
- 繁忙期は何ヶ月くらい続くか
- 遅い人だと何時くらいまで働いているか
- 休日や退勤後に連絡が来ることはあるか
まで聞けると、かなりイメージしやすくなります。
平均値より、自分が配属される場所の実態を見る。
これが大事です。
③ 仕事内容は「求人票」より「実際の割合」を聞く
仕事内容も、入社後にギャップが起きやすいところです。
求人票には、
- 顧客折衝
- 企画
- プロジェクト管理
- 資料作成
- データ分析
など、いろいろな業務が書いてあります。
これを見ると、
「企画もできるし、顧客とも話せるし、分析もできる。面白そうだな」
と思います。
でも実際に入ってみると、
「資料作成が8割でした」
「顧客と話すのは月に1回でした」
ということもあります。
別に求人票が嘘というわけではありません。
全部やる可能性はある。
でも、
何をどれくらいやるのかまでは、求人票だけでは分かりません。
なので、仕事内容は割合まで確認するのがおすすめです。
例えば、
「入社した場合、一日はどんな流れになりますか?」
「記載されている業務のうち、それぞれの割合はどれくらいでしょうか?」
「入社後3ヶ月くらいでは何を任される予定ですか?」
「半年〜1年後には、どういう状態になっていることを期待されていますか?」
この辺りまで聞くと、求人票が一気に立体的になります。
特に、
「入社後3ヶ月」と「1年後」を聞くのはかなりおすすめです。
会社側が、自分に何を期待して採用しようとしているのかが見えるからです。
④ 「社風」は想像以上に大事
僕は、社風はかなり重要だと思っています。
仕事内容も年収も悪くない。
でも、会社の雰囲気が合わなくて辞める。
普通にあります。
ただ、社風ってめちゃくちゃ分かりにくいです。
採用サイトには、
「風通しの良い会社です!」
「アットホームな職場です!」
「社員同士の距離が近いです!」
と書いてあります。
正直、これだけではほとんど分かりません。
しかも「アットホーム」が良いかどうかも人によります。
社員同士で休日も遊ぶ会社を、
「最高の会社だ」
と思う人もいれば、
「仕事とプライベートは分けさせてくれ」
と思う人もいます。
大事なのは、
良い社風かどうかではなく、自分に合う社風かどうかです。
社風を見るために僕なら確認すること
- 朝礼はあるか
- 理念唱和などはあるか
- 飲み会や社内イベントは多いか
- 上司との距離感は近いか
- 経営者の影響力は強いか
- トップダウンかボトムアップか
- 会議は多いか
- 社内コミュニケーションはウェットかドライか
- 個人成果重視か、チーム成果重視か
- 若手でも意見を言いやすいか
特にオーナー企業や経営者との距離が近い会社では、社長の考え方が会社全体にかなり反映されていることがあります。
これも良い悪いではありません。
経営者の考えに共感できれば、むしろ働きやすいです。
ただ、合わなければ結構しんどい。
世間的に良い会社かより、自分がその環境で普通に働けそうか。
こっちを見た方がいいです。
⑤ できれば「配属予定の上司」と話わせてもらう
可能であれば、僕は入社前に現場社員と話わせてもらいます。
できれば、
直属の上司になる予定の人
です。
エン・ジャパンの調査でも、「事前にもう少しチェックすべきだったもの」として社員面談が多く挙げられています。
人事担当者が悪いわけではありません。
人事は会社全体の制度や方針には詳しいです。
ただ、
あなたが毎日働くチームの細かい実態までは、人事も分からないことがあります。
なので僕なら、上司になる人に、
「このチームでは、どういう人が評価されていますか?」
「逆に、どういう人は合わないと思いますか?」
「今のチームの課題は何ですか?」
「僕が入社した場合、一番期待されていることは何ですか?」
「直近で退職された方は、どのような理由でしたか?」
くらいは聞きます。
特におすすめなのが、
「どういう人が合わないですか?」
です。
「活躍している人」は会社も話しやすいです。
でも「合わない人」を聞くと結構リアルな話が出ます。
例えば、
「指示待ちの人は厳しいですね」
「かなりスピード感があるので、じっくり進めたい人には合わないです」
「個人で黙々と働きたい人には少し合わないかもしれません」
など。
これ、めちゃくちゃ大事な情報です。
⑥ 評価制度は「制度」ではなく「実際に昇格した人」を聞く
評価制度も、説明だけ聞くとだいたい良さそうに見えます。
「半年に一度評価します」
「成果とプロセスの両方を評価します」
「年齢に関係なく昇格できます」
よくあります。
でも、これだけだと正直よく分かりません。
僕なら、
「直近で昇格された方は、どのような点を評価されて昇格したのでしょうか?」
と聞きます。
これ、かなりおすすめです。
制度そのものを聞くより、
実際に評価された人の具体例
を聞いた方が、その会社が何を大事にしているか分かります。
圧倒的な売上を出した人が昇格するのか。
チームを支えた人が昇格するのか。
新しいプロジェクトを立ち上げた人なのか。
長く在籍している人から順番なのか。
全然違います。
制度より運用を見る。
これは評価制度に限らず、会社を見るうえでかなり使えます。
⑦ リモートワークは「制度」より実態を見る
求人票に、
「リモートワーク可」
と書いてある。
これも、そのまま受け取らない方がいいです。
週4日在宅できる会社もあれば、
「制度としてはありますが、基本出社です」
という会社もあります。
なので、
「リモートワークできますか?」
ではなく、
「配属予定部署では、皆さん実際に週何日くらい出社されていますか?」
と聞きます。
リモートがかなり重要なのであれば、
- 入社直後から利用できるのか
- 試用期間中も利用できるのか
- 曜日の指定はあるか
- 上司によって運用が変わらないか
- 今後、出社方針に変わる可能性はあるか
まで聞いてもいいです。
制度があることと、実際に使えることは別です。
⑧ 転勤・勤務地は「可能性があります」で終わらせない
勤務地も、人によってはかなり重要ですよね。
例えば求人票に、
「大阪勤務」
と書いていても、将来的には東京への転勤があるかもしれません。
逆に「全国転勤あり」と書いていても、実際にはほとんど転勤が発生していない会社もあります。
なので、勤務地が絶対条件なら、
「転勤の可能性はあります」
という回答だけで終わらせない方がいいです。
例えば、
「このポジションで過去3年間に転勤した方は何名くらいいますか?」
「転勤になるのは、どういうケースが多いですか?」
「本人の希望がない状態で転勤になることもありますか?」
ここまで聞く。
可能性ではなく、実績を聞く。
これも結構大事です。
⑨ あえて「会社の悪いところ」を聞いてみる
僕が転職活動をするなら、面接の最後に聞きたい質問があります。
「御社に入社した方が、入社後にギャップを感じやすいポイントはありますか?」
これです。
かなり良い質問だと思っています。
会社の良いところなんて、採用サイトを見ればいくらでも書いてあります。
成長環境。
風通し。
やりがい。
福利厚生。
大体どこの会社も良いことは書いています。
でも、長く働けるかを考えるなら、
悪いところを自分が許容できるか
の方が重要です。
例えば、
「かなりスピードを求められる会社です」
「正直、業務量は多いです」
「まだ制度が整っていない部分があります」
「経営陣から急に方針が変わることもあります」
こういう話が出てくる。
それを聞いて、
「それなら全然大丈夫」
なのか、
「それは自分には結構しんどい」
なのか。
そこを考えればいいです。
100点の会社を探すより、自分がその会社の欠点を許容できるかを見る。
僕はこっちの方が現実的だと思っています。
⑩ 「なぜこのポジションを採用しているのか」を聞く
これは意外と確認されていません。
なぜ、この会社は今このポジションを採用しているのか。
例えば、
事業が伸びているから増員する。
新しい部署を立ち上げる。
前任者が退職した。
チームの離職が続いている。
同じ「採用募集」でも意味は全然違います。
僕なら、
「今回の募集は増員でしょうか?欠員でしょうか?」
「このポジションを採用する背景を教えてください」
と聞きます。
欠員募集なのであれば、
「前任者の方は、なぜ退職されたのでしょうか?」
まで聞いてもいいです。
もちろん全部を正直に教えてもらえるとは限りません。
ただ、
採用背景を知るだけで、入社後に自分が置かれる状況がかなり見えやすくなります。
⑪ 面接官の言葉より「一貫性」を見る
これも僕なら意識します。
人事は、
「残業はあまりありません」
と言っている。
現場社員は、
「繁忙期は結構遅いですね」
と言っている。
求人票には、
「裁量を持って働けます」
と書いてある。
でも面接では、
「まずは上司の指示通りやってもらいます」
と言われる。
こういうズレがあったら、僕なら気になります。
一つ一つの発言だけではなく、
求人票、人事、現場、面接官が言っていることに一貫性があるか。
ここを見る。
会社の中で認識が揃っていないのであれば、入社してからも認識のズレが起きる可能性があります。
⑫ 口コミサイトは見る。でも信じすぎない
OpenWorkなどの口コミサイトを見る方も多いと思います。
僕も、企業を調べるうえで口コミを見ること自体は全然いいと思っています。
転職支援をしていると、
「OpenWorkにこう書いてあったんですが、大丈夫でしょうか?」
と、わざわざ口コミの内容を共有してくださる方もいます。
もちろん確認すること自体は大切です。
ただ、個人的には少しもったいないなと思うこともあります。
口コミを読んだだけで、その会社を分かった気になってしまうことです。
口コミを書いている人が、あなたと同じ部署だったとは限りません。
同じ上司だったとも限りません。
数年前の口コミかもしれません。
会社自体が大きく変わっている可能性もあります。
そして当然ですが、退職した人が書いている口コミも多いです。
どうしてもネガティブな意見は目につきやすくなります。
例えば、
「トップダウンで働きづらい」
という口コミがあったとしても、
自分にとっては、ある程度トップダウンで方向性が明確な方が働きやすいかもしれません。
「残業が多い」
と書かれていても、どの部署なのか、いつの話なのかで全然違います。
だから僕は、口コミサイトは、
答えを見る場所ではなく、企業に確認する質問を作る場所
くらいに考えるのがおすすめです。
例えば、
「トップダウンだという口コミを見た」
のであれば、
「実際の意思決定はどのように行われていますか?」
と聞いてみる。
「残業が多いという口コミがある」
のであれば、
「配属予定部署では、直近どれくらいの残業がありますか?」
と聞けばいい。
口コミだけ見て企業を候補から外すくらいなら、一回自分で企業と話してみたらいいと思います。
面接でも、カジュアル面談でもいいです。
実際に話して、自分で確認してから判断した方がいい。
ただし、口コミを完全に無視していいという話でもありません。
同じ不満が10件、20件と何度も出ている。
直近の口コミでも同じ話が続いている。
複数の部署から似たような話が出ている。
ここまで揃っているのであれば、
個人の好き嫌いではなく、会社の構造的な特徴である可能性は高いです。
口コミサイトは、信じる・信じないの二択ではありません。
仮説を作って、自分で確かめる。
僕ならそんな使い方をします。
⑬ 「人事の人が良かったから」で会社を決めない
これも結構あります。
面接後に、
「人事の方がすごく良い人でした」
「採用担当の方が親身でした」
「面接官の雰囲気が良かったです」
と話してくれる方。
もちろん、悪いことではありません。
採用担当者の対応が丁寧な会社の方が、僕も安心感はあります。
ただ、
「人事が良かったから、この会社に入りたい」は少し危ないです。
なぜなら、その人事の方と入社後に毎日働くわけではないからです。
実際に毎日一緒に働くのは、
- 直属の上司
- 同じチームのメンバー
- 取引先
- 他部署の社員
だったりします。
人事がめちゃくちゃ良い人でも、直属の上司との相性が悪ければ、仕事は普通にしんどくなります。
逆に、採用担当者との会話が少し淡々としていても、現場の上司とはすごく相性が良い会社もあります。
だから僕は、
人事の印象より、配属先の上司や現場社員との相性の方を重く見た方がいい
と思っています。
可能であれば、内定前後で現場社員と話わせてもらう。
直属の上司になる人とまだ会っていないなら、面談をお願いしてもいいです。
そこで、
「どういう働き方を求められるのか」
「どういう人が評価されるのか」
「どんなコミュニケーションを取る人なのか」
を自分で確認する。
面接官の印象は大事です。
でも、
人事の印象=入社後の会社ではありません。
ここは分けて考えた方がいいです。
⑭ 内定が出た瞬間こそ、一回冷静になる
僕は、転職活動の中で一番判断を間違えやすいのって、
内定が出た瞬間
だと思っています。
選考中は、
「仕事内容は本当に自分に合うかな」
「働き方は大丈夫かな」
「この会社で長く働けるかな」
と冷静に見ていたのに、
内定が出ると急に、
「自分を評価してくれた」
「年収が100万円上がる」
「第一志望ですって言っちゃった」
「ここまで選考してもらったのに断るのは申し訳ない」
という感情が入ってきます。
これ、全部分かります。
内定をもらったら嬉しいです。
自分を評価してもらえたら、その会社を良く見たくなるのも自然です。
でも、
内定をもらった会社と、自分が入社すべき会社は別です。
年収が高い。
評価してくれた。
第一志望と言ってしまった。
断るのが申し訳ない。
これだけで決めるのはやめた方がいいです。
特に、
「第一志望です」
と言ったから入社しなければいけない、と思う必要はありません。
選考中に第一志望だったとしても、選考を通じて情報が増えれば考えが変わることは普通にあります。
企業側だって、面接をして、
「今回は採用しません」
と判断します。
候補者側も同じです。
そして、
申し訳ないから入社して、半年後に辞める方が企業にとってもよっぽど迷惑です。
採用にはお金も時間もかかっています。
入社すれば教育も必要です。
だったら、入社前にちゃんと悩んで、
「今回は辞退します」
と言う方がお互いのためです。
僕なら内定が出たタイミングで、一回これを思い出します。
「そもそも今回、何を変えたくて転職活動を始めたんだっけ?」
です。
年収を上げたかったのか。
仕事内容を変えたかったのか。
家族との時間を増やしたかったのか。
もっと成長できる環境に行きたかったのか。
勤務地を変えたくなかったのか。
長く働ける会社を探したかったのか。
最初に決めた転職軸に戻る。
そして、
「この会社に入れば、今回の転職で解決したかったことは本当に解決するのか?」
を考えてみる。
例えば今回の転職理由が、
「残業が多くて、家族との時間を増やしたい」
だったのに、
年収100万円アップに惹かれて、また残業が多い会社に入る。
これだと、何のために転職したのか分からなくなります。
逆に、年収を最優先にすると最初から決めていたなら、年収で決めてもいいんです。
大切なのは、
内定が出た瞬間に転職軸を変えないこと。
内定を取ることが目的になると、会社選びを間違えやすくなります。
転職では「何を得るか」だけではなく「何を捨てるか」を決める
年収800万円。
フルリモート。
残業ゼロ。
仕事内容も面白い。
上司も良い人。
会社も安定。
将来性も抜群。
福利厚生も最高。
そんな会社があれば、僕も教えてほしいです。
現実には、なかなか全部は揃いません。
だから転職では、
「何を得たいか」
だけではなく、
「何なら捨てられるのか」
まで決めておくことが大切です。
例えば、
絶対に譲れない
- 年収500万円以上
- 関西勤務
- 転勤なし
できれば欲しい
- リモートワーク
- 年間休日125日
- 大手企業
妥協できる
- 残業月30時間程度
- 週5出社
- 会社規模
こんな感じです。
人によって違って当然です。
年収だけは譲れない人もいる。
仕事内容を一番重視する人もいる。
家族との時間を考えて勤務地を最優先する人もいる。
大事なのは、
自分の優先順位が、自分で分かっていること。
これが分かっているだけで、求人を見たときの判断はかなり楽になります。
僕なら最後に「この会社の悪いところを受け入れられるか」で決める
会社選びで良いところばかり比較すると、逆に迷います。
A社は年収が高い。
B社はリモートが多い。
C社は仕事内容が面白い。
全部良く見える。
なので僕なら、最後は逆に考えます。
「この会社の嫌なところを、自分は許容できるか?」
です。
A社は年収が高いけど忙しい。
忙しいのは今の自分にとって許容できるのか。
B社は働きやすいけど年収は少し下がる。
その年収ダウンを受け入れられるのか。
C社は仕事は面白いけど会社がまだ不安定。
そのリスクを取れるのか。
転職って、結局こういうトレードオフです。
「一番良い会社」を探すというより、「自分にとって一番納得できる会社」を選ぶ。
その方が、入社後も後悔しにくいと思います。
入社前チェックリスト
給与
- 基本給はいくらか
- 固定残業代はいくらか
- 固定残業は何時間分か
- 賞与の想定額・直近実績
- インセンティブの有無
- 残業やインセンティブを除いた場合の年収
- 試用期間中の条件変更の有無
仕事内容
- 具体的な業務内容
- 業務ごとの割合
- 入社3ヶ月後に期待されていること
- 半年〜1年後に期待されていること
- 将来的な役割変更の可能性
- 今回の採用背景
- 増員募集か欠員募集か
働き方
- 配属部署の残業時間
- 繁忙期の残業時間
- 繁忙期の時期・期間
- リモートワークの実際の利用状況
- 休日・退勤後の連絡の有無
- 転勤の可能性・過去の実績
人・組織
- 直属の上司はどんな人か
- チーム人数
- チーム内の雰囲気
- 意思決定はトップダウンかボトムアップか
- 個人プレーかチームプレーか
- 社内イベントや飲み会の頻度
- どういう人が活躍しているか
- 逆にどういう人が合わないか
評価・キャリア
- 評価の頻度
- 実際に昇格した人の事例
- 何が評価されやすいのか
- 昇給の実績
- 希望するキャリアへの異動事例
- 上司との1on1などキャリア相談の機会
情報収集
- OpenWorkなどの口コミで同じ不満が繰り返されていないか
- 口コミの内容を面接で自分なりに確認したか
- 人事だけでなく、現場社員とも話したか
- 求人票・人事・現場で説明にズレがないか
最後に確認したいこと
- 入社後にギャップを感じやすいポイント
- この会社で働くうえで大変なこと
- 直近の退職者の退職理由
- 自分がこの会社で長く働けそうか
- 今回の転職軸を本当に満たしているか
まとめ|会社選びで一番大事なのは「入社後をどこまで想像できるか」
転職活動をしていると、
内定を取ること自体がゴールになってしまうことがあります。
応募して。
面接対策して。
最終面接まで進んで。
ようやく内定が出る。
嬉しいですよね。
そこで、
「せっかく内定をもらったし、ここにしよう」
となる人もいます。
でも、本当のスタートは入社してからです。
会社を100%理解してから入社することなんてできません。
実際に働いて初めて分かることも絶対にあります。
それでも、
仕事内容。
給与。
働き方。
上司。
評価。
社風。
採用背景。
できるだけ具体的に確認しておけば、ミスマッチの確率は下げられます。
そして、口コミサイトを見たから終わりでもありません。
人事の方が良い人だったから決めるのでもありません。
年収が上がるからでも、第一志望と言ってしまったからでも、断るのが申し訳ないからでもない。
最後に一回、
「今回、自分は何のために転職するんだっけ?」
に戻ってください。
自分が長く働くために、本当に必要なものは何なのか。
逆に、何なら妥協できるのか。
そこが分かっていれば、会社選びはかなり変わります。
会社に100点を求める必要はありません。
それより、
譲れないものは守れて、嫌なところもある程度許容できる。
そういう会社を選ぶ方が、結果的には長く働きやすいと思います。
転職は、内定を取るゲームではありません。
入社したあとに、「ここにしてよかった」と思えるか。
そこまで考えて会社を選んでみてください。
短期離職を経験していて、次の転職に不安がある方はこちらの記事も参考にしてください。
→「短期離職は何がまずい?採用側が警戒する本当の理由と面接でのカバー方法」