外国籍人材の面接で、転職理由を「年収を上げたいから」だけで終えるのはおすすめしません。年収アップ自体は自然な希望ですが、企業側はその回答から「また条件の良い会社があればすぐ転職するのでは」と考えることがあります。
特に外国籍人材の採用では、日本で長く働く意思、日本語での業務コミュニケーション、会社への定着性まで確認されることがあります。
企業が転職理由で確認しているのは「長く働けそうか」
採用には求人広告費、紹介手数料、面接工数、入社後の育成コストがかかります。だから企業は、スキルが高いかだけでなく「採用してすぐ辞めないか」も見ます。
外国籍だから不利なのではありません。企業側が不安に感じているポイントを、面接で先回りして説明できるかが大事です。
年収アップだけでは弱く見える理由
年収を上げたいという希望だけだと、転職軸が条件面だけに見えます。すると面接官は「次も年収が上がれば転職するのでは」と考えやすくなります。
実際の面接対策でも、長期定着を伝えるために、年収以外の転職理由を掘り下げることがあります。
伝えたいのは3つ
1. なぜ日本で働きたいのか
日本の技術、仕事の進め方、顧客との関係性、生活基盤など、自分なりの理由を言語化します。
2. なぜこの会社で長く働きたいのか
仕事内容、事業、成長機会、専門性など、会社固有の理由まで話せると強くなります。
3. 長く働くために自分が何をしているか
たとえばJLPT N2の場合でも、N1取得に向けて勉強している、日本人の友人やコミュニティがある、日本語での業務コミュニケーションを増やしているなど、行動があると説得力が上がります。
NG例
「今の会社より年収が高い会社に行きたいです。日本で働きたいです。」
これだけだと、条件が変わればまた転職するように見える可能性があります。
改善例
「今後も日本で長く働きたいと考えています。現職では○○の経験を積みましたが、今後は△△まで専門性を広げたいです。御社ではその経験を積めるだけでなく、これまでの□□の経験も活かせると考えています。日本語も業務上さらに必要になるため、現在はN1取得に向けて学習を続けています。」
このように、転職理由、会社選び、日本で長く働く意思がつながっていると、企業側の不安は下がります。
転職回数が多い場合は「なぜ今回は違うのか」まで必要
海外では転職回数に対する考え方が日本と異なるケースもあります。ただ、日本企業では短期離職を定着リスクとして見る会社もあります。
そのため、過去の転職を正当化するだけではなく、「これまでの経験から、自分が長く働くために必要な条件を理解した」「今回はその条件と応募先が合っている」と説明できることが重要です。
エージェント側からの補足
企業に推薦する側としても、スキルだけでなく定着性を説明できる候補者は推薦しやすくなります。日本語力が十分でない場合でも、改善に向けた具体的な行動が見えるだけで印象は変わります。
まとめ
外国籍人材の転職理由では、年収アップを隠す必要はありません。ただ、それだけで終わらせず、なぜ日本で働き続けたいのか、なぜその会社なのか、長く働くために何をしているのかまで伝えてください。
企業が見ているのは国籍ではなく、入社後に活躍し、定着してくれるイメージを持てるかです。