転職エージェントから「この会社はかなりおすすめです」と言われると、迷っているときほど心が動きます。
実際、エージェントだからこそ知っている情報もあります。求人票には出ていない採用背景、配属先の雰囲気、過去の入社者の傾向など、判断材料として役立つことは多いです。
ただし、おすすめされた会社をそのまま正解だと思う必要はありません。
転職エージェントには売上目標がある
転職エージェントはビジネスです。多くの場合、求職者が企業に入社すると紹介手数料が発生します。担当者にも月次や四半期の目標があります。
そのため構造上、「今月この方に決めてもらいたい」という力学が働く可能性はあります。
これは「エージェントは信用できない」という話ではありません。本当にその人に合う会社だから強く勧めているケースも当然あります。大事なのは、利害関係が存在することを理解したうえで話を聞くことです。
おすすめ理由が具体的かを確認する
良いエージェントは、「おすすめです」で終わりません。
- あなたのどの経験が企業に評価されそうか
- 転職理由のどこがこの求人で解消できるか
- 懸念点は何か
- 他社と比べてどこが合っているか
こうした理由を具体的に説明できます。
少し警戒したい勧め方
「絶対ここがいいです」「このチャンスを逃したら次はありません」「今日中に決めたほうがいいです」と、根拠より決断を急がせる場合は一度整理したほうがいいです。
企業側に回答期限があること自体は珍しくありません。ただ、その期限とエージェント側の都合は分けて考える必要があります。
NG:エージェントを意思決定者にする
「担当者が一番おすすめと言ったので入社します。」
この決め方は危険です。もし入社後にギャップがあったとき、自分で選んだ感覚が弱くなります。
OK:エージェントを情報源として使う
「エージェントからは○○の情報を聞いた。面接では△△を確認した。自分の転職軸である□□にも合っているため入社する。」
この形なら、エージェントの情報を活用しながら、最終判断は自分でしています。
逆に、エージェントだから聞けることもある
ここまで読むと距離を置いたほうがいいように感じるかもしれませんが、エージェントを使わないほうがいいという意味ではありません。
企業の採用担当と直接話しているからこそ、求人票の温度感や選考上のポイントを知っていることがあります。年収交渉や選考日程の調整など、自分一人ではやりづらい部分も任せられます。
おすすめされたら聞きたい4つの質問
- なぜ私に合うと思うのですか?
- 私の転職理由のどこが解消できますか?
- 逆に、この会社の懸念点は何ですか?
- 他に受けている会社と比べるとどう違いますか?
良い部分だけでなく懸念点まで話せる担当者は、比較的信頼しやすいです。
まとめ
転職エージェントのおすすめ企業は、重要な判断材料です。ただし、人生の意思決定をそのまま任せる必要はありません。
エージェントは使う。でも意思決定者にはしない。これくらいの距離感がちょうどいいと思います。
情報をもらい、自分でも企業を見て、転職軸と照らし合わせたうえで決めてください。最終的にその会社で働くのは、担当エージェントではなく自分自身です。